君だけの王子になるために I
なぁ、機嫌なおして、最後を楽しもう?」

「拓海は、それでいいでしょけど
私は、みんなから腫れ物にさわるみたいな態度に晒されてしまう」


「なぁ機嫌なおせ」


美桜の顔を両手ではさみ
唇を近づけた

「いや・・・・・さようなら」



店を出て、ため息をついた
早く帰って熱いおふろに・・・
なにも考えたくない


寝ようにも、拓海がちらつく

私ってどれだけ、依存してたのか
眠れないまま、朝がきた

重い身体をひきつりながら会社に向かった。

「おは、美桜朝からテンション低いよ」


「やぁ、みなさん、今日も可愛いね」

「上田さん、おはようございます」

「私先に行くね」

「美桜、彼氏おいてきほり?」

「彼氏じゃあない、別れました」

やれやれと言う顔の上田さん

「美桜どうさたのかしら?」

「田中の言った事は本当たよ、俺たち別れたの」


あんな軽い拓海知らない



< 2 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop