君だけの王子になるために I
「何?不幸をせよっている顔して・・・」
「あれを不幸と言わずになんと言う」
目の前には海東と婚約者が闊歩している。
「今日は来なさいよ、美桜・・・いい男なんて転がってるよ」
「いい人?いらない・・・隼人さんに断ってくんない?」
そういうと街中をさ迷い始めた。
こんな夜にお年寄りが、うろうろって
声かけた。
迷子になったって、いきたい場所に連れていったけど留守でした。
しかしそこって海東のマンション・・・
「あのぅ、海東匠さんに用ですか?」
「孫に会いに来たがやっぱり匠はいないんですか?」ってしょんぼりした。
来るまで隼人さんとこにと連れていった。
「美桜さん来ないと言ったよね、」
「来ないつもりでしたが、状況がかわりました、匠さんに会いたいって、おばあ様が」
「ひさしぶりですね隼人さん」
「本当ひさしぶりです、お元気でしたか?匠に用?呼んで来ます」