君だけの王子になるために I


クヨクヨしても仕方ない


お世話になった部署に
挨拶にまわった。



残るは秘書課

「えぇなんで?海東専務知ってるの?」

首をふり、知らないって言った

「今いるから、挨拶しなさい」と
取り付けてくれた。

「秘書もはいだから二人きり、最後かも知れないよ」



ドアをノック

「海東さん・・・・・」

「ん?美桜か、どうした」

涙が溢れた

「今までありがとーございました、最後にお礼させ欲しい、私九州に左遷されました、これで最後です」


「・・・・・・・・」


「何にも言ってくれないの?」


「別れの挨拶は無駄になると思うが、俺も辞令が出ているんだ、」


「本社に帰るんでしょ?」


「他県にでるんだが、専務でなくなるんだ、1からの出発になるって言ってたから・・・・顔あわせたらよろしくな、見合いも山科から断って来たし」


< 52 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop