君だけの王子になるために I
クヨクヨしても仕方ない
お世話になった部署に
挨拶にまわった。
残るは秘書課
「えぇなんで?海東専務知ってるの?」
首をふり、知らないって言った
「今いるから、挨拶しなさい」と
取り付けてくれた。
「秘書もはいだから二人きり、最後かも知れないよ」
ドアをノック
「海東さん・・・・・」
「ん?美桜か、どうした」
涙が溢れた
「今までありがとーございました、最後にお礼させ欲しい、私九州に左遷されました、これで最後です」
「・・・・・・・・」
「何にも言ってくれないの?」
「別れの挨拶は無駄になると思うが、俺も辞令が出ているんだ、」
「本社に帰るんでしょ?」
「他県にでるんだが、専務でなくなるんだ、1からの出発になるって言ってたから・・・・顔あわせたらよろしくな、見合いも山科から断って来たし」