嫌いだけど…しゃーなし





…あー…もうホント最悪



よし!!帰ろう!!



と思って玄関から出ると優夜の声がした






「千尋?忘れ物だよ」



と 片手でヒラヒラと私の鞄を揺らす



にこにこ笑ってる彼に対して私はキッと睨み付ける


口をとがらせて一歩一歩ゆっくり近付き




「ん…ありがとーございますぅー」



棒読みで返事をしながら手を伸ばして鞄を取ろうとすると



「うん どういたしまして」




優夜に腕を掴まれた







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