嫌いだけど…しゃーなし





ムワッと熱された空気が私たちを包み込んだ



「あっつ…」



多分 外にいるだけで汗が流れてくるくらいの気温だろう



こんなに暑いのに外で一生懸命部活に取り組んでいる生徒を見て私は彼らを尊敬した





「楽しそうだね 部活」

「え…?暑いだけじゃない?焼けるし…」

「千尋は色が白いわりに焼けるとすぐ黒くなっちゃうからね〜」





「…………よくお分かりで」


「ふふ まあね」






「伊達にずっと千尋のこと見てきてないよ」




私を上から見下ろす彼の顔はちょっと苦笑しているようにも
優しく微笑んでいる様にも見えて…



なんか 心がチクってした





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