嫌いだけど…しゃーなし
「てか千尋 俺のジャージの下に何か着てる?」
「はぁっ!?」
「着てるのかなって」
なんつーこと聞いてくんのよこいつは!!
「なに?なんなの?ばかなの?
フツーそんなこと聞かなくない?」
声をあげて怒鳴った
だってあり得なくない?
全身びしょ濡れにしたのは誰なのよ!?
全部脱がないといけなくなったのは誰のせいなのよ!?
優夜から借りたジャージの下なんか……
私の濡れた服は全部袋の中に入ってんのよ!?
わざわざ聞かなくてもよくない!?
「気になったから……」
「……………」
あり得なさすぎてなにも言えずにいると 優夜は勝手に答えを出した
「そーだよな…全部濡れたんだもんな…
ノーブラにノーパンだよな…」
その瞬間一気に顔が暑くなる
怒りと…恥ずかしさで
「サイッテー!!!!」
「ご ごめんって 千尋…!!」
全力で早足で歩く私に対してこいつのフツーに軽い足取りもイラついた
「ついてくんな!!」
「いや方向一緒だし…?」