嫌いだけど…しゃーなし






「おはよう 千尋ちゃん」



急に挨拶された

その声には聞き覚えがあった

だって昨日聞いたばかりだから



その人を見るとニコニコと笑っていて目はカーブを描いていた



「……おはよ 水島君」

「あっついね 今日もプール入っちゃう?」

「……入りません
一人で入ってください」

「っはは つめてーなー」



はははと笑う水島君…

ちょっとちょっと?目立ってるんですけど?



「千尋おはよ?」


次はお前か 優夜


「お…おはようございます…」

おどおどと返す



「…あれ?
それ その袋ってもしかしなくても俺のジャージ?」



言いながら袋の中を覗き見た



いやいや 勝手に見んなし

てか 目立ってるし






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