掌
達也の家に着き、達也の部屋のベッドに、投げるように倒された。
ドサッ
「達也……?」
達也は、黙って拳をつくり、あたしの顔めがけて……
「やぁっ!!」
鈍い音がして、顔の左側全てが痛く……熱く……
達也に殴られて小さくなるあたしを、達也は冷たく見下し
たくさんの拳をあたしに浴びせる。
「達也っいた…い…やめ…てぇ…!!」
泣きながら叫んだ。
そしたら、無言で殴り続ける達也の口が、小さく開いた……。