「歩は気にする事ないんだよ?」


「うん……。」

得意の、作った笑いがうまくできない。


達也が学校に来なくなったって聞いて……あたしは、露骨に動揺してしまった。




達也……


達也、今何を考えてる?何をしてる?




あたしは、自分からそれを聞く権利を放棄したけど……あの少し散らかった、小さいアパートに達也が一人でいる姿を思うと




胸のあたりが締め付けられるよ………。





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