掌
第三章 付き合い初め。
池内君は、いろんな事を教えてくれた。
廊下ですれ違うあたしを、気になってたこと。
バドミントンで、ダブルスをやる事になった時、心の中でガッツポーズしてたこと。
お菓子パーティーをセッティングしてくれた健太に、ご飯をおごったこと。
メールは、緊張してできなかったこと。
そして
お菓子パーティーがお開きになったときに
告白しようとしてたこと。
教えてくれてるときは、あたしも池内君も、終始顔が火照ってたけど
二人の距離は縮まって
触れ合う肩が熱かった……。