掌
「うぅ〜…あー。」
ベッドに倒れこむ
達也。
飲みくらべは、俺の勝ちだ!かなり危なかったけど…。
後半、飲むふりで勝負を切り抜けた俺は、ちゃぶ台の下で小さくガッツポーズ。
「んんー…健太…今日つよくねーー?」
顔と目が赤く、目尻が垂れ下がった達也。めったに見れない姿に思わず笑ってしまう。
でも、俺は達也をこんなんにした目的は忘れてない。
「さささ!さっき言ってた、彼女つくらない理由教えろや!」
寝そべる達也に烏龍茶を渡して、目を輝かす俺。
烏龍茶を一口飲んで、達也は眉間にシワを寄せた。
「つくらない…りゆぅ〜??……ああ〜はいはい。」
なんの事か分かってないみたいだったけど、すぐに、俺の聞きたい話しを理解したようだ。
アルコールでうまく回転してない脳に治まってる古い話しを、達也はゆっくり話しだした。