「今日も達也と帰るんだぁ〜!」


「はいはい、早く行っちまえ。」


しっし、と手を上下に振る小川君に、ふふっと笑って教室を出た。


「あれっ?達也。」


もう2組は授業が終わってたのか、達也が1組の前の廊下で、壁にもたれている。


「待たせてごめんねぇ〜。」


笑顔でかけ寄ると


「……」


達也は、あたしを無視して歩きだした。



「達也……?」



< 56 / 216 >

この作品をシェア

pagetop