「きゃっ!とか、やべぇ可愛いし。」


笑いながらも、あたしの腕を離してくれないチャラ男。


「ちょっと!!離してよ!」


怯えるあたしの代わりに、真奈美がチャラ男に怒った。


「こえ〜。」


「いいじゃん!遊ぼうよ!」


真奈美の腕も、引っ張りだした。



やだ……怖い……。


助けて…っ。



逃げる事もできず、どこかへ連れて行かれる恐怖で声がでない……



その瞬間


「俺の彼女に触んなよ。」


聞き慣れた声が背後から。


「達也ぁ……」


いつの間にか、チャラ男を睨みながら日サロ焼けした手からあたしを助けだす達也がいた。


「可愛いっしょ〜わりぃけど、俺らの女なんだわ。」


健太君は達也とは対照的に、笑顔でチャラ男を真奈美からはがした。


「マジでー??ならしょうがねぇや。ごめんねー」


最後まで軽いチャラ男三人組。



あたし達から離れて、すぐまた違う女の子に声をかけに行った。



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