我那覇くんの恋と青春物語~桜沢紗希編~
「そんなに紗希のことが好きなの?」
シートに寄りかけていた背中が前に出る。
慌ててしまい、思わず咳き込んでしまった。
「いや、まあ・・・」
「何、そのいい加減な返事は?本当に紗希のことが好きなの?」
教室で言われたコウと雅の言葉を思い出す。
それがお前の答えじゃないか
あとは、覚悟だけだね
答えは出ている、あとは覚悟だけ・・・
「好きです。何があっても好きです!」
口元をきつく結び言い切った。
今まで自分ははっきりさせてこなかった。
だけど、今は違う。
はっきりとさせなければいけないのだ。
「分かった・・・紗希は今私の家にいるから、あとであなたの家に連れていくわ」
「本当ですか」
さくらさんに会わせてくれる・・・
「ただし、一時間だけよ」
「そう・・・ですよね」
一時間だけでも、今の二人の状況では有り難かった。
そう思い、前を向く。
「その一時間、あなた次第よ・・・これ以上、紗希を泣かせちゃ駄目だぞ」
静かにと、だけど力強くはっきりと「はい」と返事をした。
シートに寄りかけていた背中が前に出る。
慌ててしまい、思わず咳き込んでしまった。
「いや、まあ・・・」
「何、そのいい加減な返事は?本当に紗希のことが好きなの?」
教室で言われたコウと雅の言葉を思い出す。
それがお前の答えじゃないか
あとは、覚悟だけだね
答えは出ている、あとは覚悟だけ・・・
「好きです。何があっても好きです!」
口元をきつく結び言い切った。
今まで自分ははっきりさせてこなかった。
だけど、今は違う。
はっきりとさせなければいけないのだ。
「分かった・・・紗希は今私の家にいるから、あとであなたの家に連れていくわ」
「本当ですか」
さくらさんに会わせてくれる・・・
「ただし、一時間だけよ」
「そう・・・ですよね」
一時間だけでも、今の二人の状況では有り難かった。
そう思い、前を向く。
「その一時間、あなた次第よ・・・これ以上、紗希を泣かせちゃ駄目だぞ」
静かにと、だけど力強くはっきりと「はい」と返事をした。