あなたとの距離 あと10センチ


スマホを俺に聞こえるようにしたらしい
音が聞こえる。
骨の折れる痛々しい音が・・・。


佑真は強い
大丈夫だ!!

そう思っていても不安でしかたがない。


『ぐあ"!!!!!』


聞こえてきた声は




斗「ゆ・・・・・ま・・・?」

『に・・・・ちゃ・・・・』

斗「佑真になにをした!!」

俺は怒鳴った。

庵「何って殺すんだよ。」

斗「!!」

『ひどいお兄ちゃんだねぇ。
  弟をおいて逃げちゃってさ!
  弟君!安心してね!
  お兄ちゃんもすぐいくからさ!
  少し先にいっちゃうだけ!
  俺がちゃんと殺すから。



  先に死ねよくそがき。





  バーーーーーン!!!!!!』



最後、銃声が聞こえたと思ったら


  ゴン!


スマホも一緒に壊れたようで
何も聞こえなくなった。


とたんに静まり返ったこのだだっ広い
部屋。



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