あなたとの距離 あと10センチ
俺の両目からあふれんばかりの涙が流れる。



庵「クックック・・・
  アーッハッハッハッハーーー!!
  死んだぞ!!お前の弟!!
  ギャッハッハッハッハ!!!!」


斗「てめぇ!!!」


俺は殴りかかる。


だがかるがるよけられてしまう。


庵「そんなへなちょこパンチが
  俺にあたるかよ!!

  なめるながき!!」


  バキ!


殴られた俺は床にたおれる。
その上に馬乗りになって殴り
続けてきた。



  バキ!!

  ゴキ!!

  メシ!!



それだけが響く。

俺の意識はだんだん薄れていく。
だめだな・・・
かっこわりぃ・・・・


けっきょくこうなるのか・・・

いつも
いつも

おれは助けてもらうだけで
助けられない。


役に立たない。


役立たずでごめんな・・・
佑真・・・・・




俺は最後の力を振り絞って
口にした言葉

斗「あゆ・・・み・・・・」





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