あなたとの距離 あと10センチ




彰「遅くなって悪かったな。」

玲「ちーっす。」

竜「・・・目、ちかちかする・・・
  ここやだ・・・。」

航「すぐ帰るでしょー。我慢!」



庵「・・・あ・あああいつらは・・?」

彰「あいつら?

  ああ。こいつらのことか?」


うげ・・・・
彰人がそう言って手に持っていたものを
足元にごみを捨てるように
投げる。



投げられた物・・・・
いや、人は


顔の骨や体、いたるところが
折れている。


愛「・・・やりすぎ・・・・」

彰「しょうがないだろ?
  こいつら俺らのこと
  なめてたからよ~
  ちょっとこっちの世界の
  厳しさ教えとこうかなぁっと。」

愛「・・・・まあいいや。」

佑「兄ちゃん!!」

愛「佑真?
  腕おられたの?」

佑「え?あ、大丈夫!!
  みんながすぐ駆けつけて
  くれたから!!」

庵「なんでお前が生きて・・・
  撃たれたはずじゃ・・・!!」

玲「あれ撃ったの俺だわ。」

庵「!!」

玲「いやね!
  銃って便利だし?
  もらっとこって思ってな!!

  そしたら佑真が危ない状態で
  使っちゃえ~!!
  ってなって。」

愛「・・・・・なに、そののり・・・。」





庵「・・・・・なんで・・・・・・・
  なんでこの俺の・・・・・
  組が、こんながきどもに・・・・。」





バカね、こいつ。



みんなが笑っている。



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