最初から2番目の初恋。
颯斗との通話が終わり、甘い気持ちが残ったまま皆の所へ戻ろうとすると、ファミレスの中から千夏を見ていた凪咲が、通話が終わったことを確認してドアを開けて外に出てきた。
「なんだって?」
わかっていただろうけど、あえて凪咲はそう聞いてきたんだと思った。
「うん。来月会おうって」
微笑みながら伝えると、凪咲はすこしホットしたような笑みを浮かべてくれた。
ファミレスの入口で立たづんでいると、お揃いのマフラーを巻いたカップルが千夏と凪咲の前を通り、迷惑そうに横見しながらファミレスの中へと入って行った。
「そうだ、これからカラオケ行くって事になったけど、千夏も来るよね?」
ふと思い出したように、凪咲は千夏の居なった内に決まった二次会の勧誘をした。
~気おつけて帰れよ~
少し迷ったが、颯斗が電話の最後の最中に言ってくれた言葉を思い出し、千夏は私はいいや、と断わった。
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「じゃ、気おつけてね!」
「うん、ありがとっ」
ファミレスを出ると、会計の時に貰った飴を渡しながら凪咲が言った
返事をして駅まで歩き始め、数メートル進んだ所で振り返ると美穂がこっちに向かって元気よく手を降ってくれていた。
私も笑顔で振り返すと3人もカラオケガンガンのある方向へと歩き始めた
途中、電話の後に見た星を見ようと上を見上げたが、さっきまで夜空で光り輝いていたはずの星たちは、薄い雲に覆われて見えなくなってしまっていた。
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家に着き夜ご飯はファミレスで済ませたのでお風呂に入り直ぐに布団に潜った。
そして、久しぶりにみんなに会えた喜びが消えないまま、千夏は深い眠りに落ちていった