僕から、キミへ~anotherstory~
「これからも迷惑かけると思いますが…」
「気にしないでよ。
あたしがずっと支えて行くから」
「……ありがとうございます」
カイくんは嬉しそうに笑うと、
そっと瞼を閉じて眠ってしまった。
「おやすみ…カイくん」
氷のうを持つ手が辛いかも、と思ったけど
カイくんのこの寝顔見ながらだったら、
凄く幸せなのかも……。
「…早くマフラー編まないと」
何色が良いかな?
カイくんに似合う色は何色かな?
どんな模様が良いかな?
…あんまり難しくないけど可愛い模様が良いな。
今月中に間に合わせたいから、
あんまりゴチャゴチャした編み方だと時間がかかる。
あたしって不器用だからさ…。
色々と本読んで研究しないと。
あたしは今日の放課後本屋へ行くことを決意したのだった。