僕から、キミへ~anotherstory~
辻村晴菜(つじむら・はるな)さん。
僕こと今村魁(いまむら・かい)の彼女。
笑顔が可愛らしい優しい自慢の彼女である。
「早いですねハルナさん」
「たまにはね?
そうしたら良いの見られて良かった」
「わ、忘れてくださいよ~!」
「忘れること何て出来ません~」
「ハルナさ~ん!」
「あっそうだ。
カイくん今日の課題終えてきた?
もし良ければ、
最後の問題見せてほしいんだけど…」
パンと両手を合わせてお祈りしてくるハルナさん。
「え…?か…だい……?」
「ん?
……まさかとは思うけど、カイくん?」
「や、やってません……」
「だ…誰か最後の問題教えてー!」
僕はハルナさんから
課題であった数学のノートを見せてもらう。
ハルナさんは
登校してきたクラスメイトにノートを頼んでいる。
頼りない彼氏で申し訳ないです…本当。