僕から、キミへ~anotherstory~
第5章 カイside
朝、目覚めてすぐに体温計で計ると。
36度と平熱に戻っていた。
「おはようカイ、熱はどう?」
「おはよう母さん、下がったよ」
リビングでお弁当を作っていた母に見せる。
母は満足そうに頷いて、リビングのテーブルを見た。
「じゃあ、朝ご飯食べて、学校に行きなさい」
「はいっ!」
といってもパジャマ姿なので、制服を取りに部屋へ戻った。
途中父とすれ違ったので挨拶をする。
「おはようカイ、早起きだな」
「おはよう父さん、そうかな?」
「やっぱり学校行くの楽しいか?」
「うんっ!
ハルナさんにも会えるからね」
「ハハッ、恋愛は素晴らしいな」
階段での立ち話を終え、部屋へ入る。
すると待っていたかのように机の上にあったスマホが鳴った。