僕から、キミへ~anotherstory~









僕とハルナさんが出会ったのは、

桜が綺麗なある春の季節。




僕は生まれてすぐに心臓に異常が見つかり、
学校には行けず入院ばかりの毎日を送っていた。


窓から見える通学風景を
いつも羨ましさを秘めながら見ていた。


だけど僕にとって、
それは叶わない…難しいことで。


ただ憧れて、
いつか死ぬであろう未来を待って過ごしていた。




そんな僕の真っ暗な毎日に光を差し込んだのが、
現在の僕の彼女・ハルナさん。


大げさな言い方かもしれないけど、
ハルナさんとの出会いが

僕の毎日を変えてくれたんだ。




ハルナさんは事故に合い、
足を骨折してしまったため入院が決まった。


そして神様のイタズラなのか、
僕はハルナさんと同室になった。


同年代の…しかも異性と話したことなど、
皆無に等しかった僕だけど。


ハルナさんは面白い話題などない僕に、
様々な楽しい話をいっぱいいっぱい聞かせてくれた。


そして僕の中にある決心が芽生えた。





ハルナさんが見ている風景を、

僕も一緒に…隣で見てみたいと。






< 4 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop