僕から、キミへ~anotherstory~
僕とハルナさんが出会ったのは、
桜が綺麗なある春の季節。
僕は生まれてすぐに心臓に異常が見つかり、
学校には行けず入院ばかりの毎日を送っていた。
窓から見える通学風景を
いつも羨ましさを秘めながら見ていた。
だけど僕にとって、
それは叶わない…難しいことで。
ただ憧れて、
いつか死ぬであろう未来を待って過ごしていた。
そんな僕の真っ暗な毎日に光を差し込んだのが、
現在の僕の彼女・ハルナさん。
大げさな言い方かもしれないけど、
ハルナさんとの出会いが
僕の毎日を変えてくれたんだ。
ハルナさんは事故に合い、
足を骨折してしまったため入院が決まった。
そして神様のイタズラなのか、
僕はハルナさんと同室になった。
同年代の…しかも異性と話したことなど、
皆無に等しかった僕だけど。
ハルナさんは面白い話題などない僕に、
様々な楽しい話をいっぱいいっぱい聞かせてくれた。
そして僕の中にある決心が芽生えた。
ハルナさんが見ている風景を、
僕も一緒に…隣で見てみたいと。