僕から、キミへ~anotherstory~
第2章 ハルナside
あたしの彼氏・今村魁くんと
その親友のカネっちが笑い合っているのを見て、
あたしは笑みを漏らした。
そういうあたしも、
さっさと課題を終わらせないと。
「本当に助かったよリナ!」
「お安い御用だよハルナ。
ハルナにはいつも助けてもらっているもん!」
「ありがとう!」
あたしの親友で、カネっちの彼女であるリナが笑う。
一時あたしは、
このクラスで空気のような存在だった。
いじめられているわけではない。
ただ必要とされていないだけ。
原因はあたしにあった。
あたしは話すのが大好きだけど下手で、
「ハルナの話はつまらない」と
リナに言われたことがきっかけで、
一時期憂鬱な気分で学校生活を送っていた。