僕から、キミへ~anotherstory~








今ではリナの彼氏のカネっちと

楽しげに話している。

明るいムードメーカー的存在のカネっちと

冷静で突っ込みの上手いイマっちことカイくんは

とても良いコンビだと思う。





にしても最近寒いなぁ。

さっきカイくんも咳していたけど。

あたしも風邪には気を付けないと。




「ゴホゴホッ」


「おっ?
イマっち大丈夫か?」


「うん…多分風邪だと思う」


「気を付けろよ?」


「うん」




…やっぱり気になる。

風邪には何が良いんだろう?

やっぱり睡眠とあっためること?





あたしは教室に掛けられたカレンダーを見る。

今は……12月。

プレゼントをあげるには…とっておきの季節。





カイくんにマフラーでも編んであげようかな。




そうと決まれば善は急げ!

今日の放課後、
毛糸とか必要なもの買いに行こう。

…その前に編み方の本を買わないと。





あたしは得意気にシャーペンをグルンと回した。






カシャンッ




「ちょっとハルナ?
あんた何しているの?」


「ごっめーんリナ」





ペン回しなど慣れないことをするもんじゃないな。

ぶっ飛ばしてリナに拾われちゃったんだから。






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