私は、あなたの何?
放課後になったけど、皆まだ帰んないのかな?

「あ!杉ちゃん!俺のうちに遊びに来るか(笑)?」
「いやー、遠慮しとくよ(笑)」
「男子にかまってもらいまくりじゃん。優香モテ期www?」
「そんなことないよー(笑)」

男子の絡みは別として、女の絡みは面倒臭い。男にかまって欲しいオーラ全開だし、見苦しいし、耳障りだ。私をいじってネタにするのもやめて欲しい。
しかも、そーゆーヤツに限って、学力レベルが、学校で下から数えた方が早いくらいの人が多い。
今日は自習室で勉強してこう...

自習室のドアをガラリと開けると、静寂が流れる。とても、同じ学校内だとは思えないほどだ。

(お!今日はアノ五月蝿い女子もいない!!ラッキー♪)

あー、周りの女子は、「今日は彼氏とデートなの」とか、誇らしげに言ってるのに...。
こんなことで、いちいち喜んでる自分が情けなくなってくるよ。

恋愛、してみたかったなー。
一緒にご飯食べて、手をつないで、映画見て、ゆっくり、まったり...
こんな事考えても時間の無駄か!勉強しよう!



勉強をして、一時間が過ぎた頃、休憩をとることにして、なんとなく、恋愛や新しい友達を作る方法のことを考えていた。

(あ!スマホがあるじゃん!!)

その時、私はスマホを買って、まだ数ヶ月しか経っておらず、LINEですら使うのに手こずっていた。だから、全然使うこともなく、充電も3日に1度するくらい。

(プレイストアどこだっけ?)

なれないスマホを操作しながら、必死にプレイストアを探した。

(あった!!で、なんて検索しよう)

アプリでなら、何か他の人とつながることが出来るんじゃないかと考えたところまでは、良かった。でも、肝心の検索について、全く考えてなかった。

([友達 トーク ]で、とりあえず良いかな?)
(あ!あった!!)

とりあえず、[友達 トーク]で検索してみた所、友達を作れるアプリを見つけた。私は、ドキドキした。いつも、夏休みの講習の前などで、出合い系サイトへの関与を慎むようにと言われていたからだ。

(でも、友達を作るくらいなら、いいだろう!)

と、私は軽い気持ちで、アプリをインストールした。

これが、新しい何かへの導きだとも知らずに……
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