理由(ワケ)なんてないっ!(仮)
蘇る記憶
……
あれ?
太陽がサンサンと照りつける。
これは夢?
ザッザッザッ
「のんちゃーーーん」
(この呼び方…蓮くん?)
振り向くとそこには小さな小さな男の子と小さな私がいた
「のんちゃんのんちゃん、お耳かして」
耳を傾ける
「僕のお嫁さんになって」
///////
「うんっ!♥」
ちょっとまってこの夢は何ーー
違う。ここは夢の中、いや私の記憶…
小さな蓮は、小さな希の口に軽くキスをする。
「蓮!!希と蓮は兄妹なの!そんなにチュウなんてしたらいけません!」お母さんの怒鳴り声が頭に響く
どうやらお母さんは、大切な家族をこれ以上複雑にしたくないようだった。