桜の妖精に恋
7月 球技大会
木陰も何とか期末テストを乗り越え、夏休みまであと僅か…。夏休み前に重大イベントがあるそれは俺にとっては苦難なイベント…。
その名も球技大会!!
木陰『よっしゃー!!球技大会!!』
要『木陰は何を選択したんですか?』
木陰『俺はサッカー!!要はもちろんバスケだろ?』
要と木陰は球技大会の話で盛り上がっている。あぁ…何で球技大会なんて存在するのか…理解できない_| ̄|○|||
木陰『それで?陽太はーって魂が抜けてるよ!』
要『陽太は木陰と一緒でサッカーですよ!ライバルですね!』
木陰『え?マジか!!正々堂々頑張ろうぜ!』
「あっ俺は補欠志望だから!」
木陰『そんなことできんの?』
俺のクラスは男子の人数が多いから1人だけ補欠枠ができる。球技大会の日はゲーム三昧。
「にしししっ。お願いだからみんな怪我しないでくれよ?」
木陰『何だ?キモい声出して…。』
要『どうせ補欠だったら、ゲーム三昧できるとか思ってるんですよ。』
「そ、そそそんなことないしぃ?!!」
木陰『動揺し過ぎだろ!!って図星かよっ!流石は幼馴染…。』
みんなが練習してる時間は、ゲーム出来ると思っていたが、知らなうちにバスケの補欠枠も入っていたので練習に借り出され、ゲームをすることができなかった。
「あ?疲れたぁ??_| ̄|○|||」
チェリー『おかえりなさ?い(^∇^)疲れてるみたいだけど、どうしたの?』
「明後日に球技大会があるんだけど、その練習に付き合わされて疲れたんだよ…。」
チェリー『きゅうり…たいさい?』
「球技大会!ボールを使ったスポーツで、強さを競う発表会みたいな感じだな!」
チェリーは球技大会を知らなかったのかぁ…。でも、チェリーはどうして現れたんだろう。
「なぁ、チェリー。聞いてもいいか?」
チェリー『ん?どうしたの?』
「何で俺を選んだんだ?他の人でも良かったんじゃないか?」
チェリー『他の人じゃダメなの!陽太だからお願いしたの。私は陽太に元気を貰ったから。』
「え?いつ?」
チェリー『それは内緒!!』
俺がチェリーに元気を与えた?俺の方が元気を貰ってる気がするんだが…。チェリーの無邪気な笑顔とか要と喧嘩したときも背中を押してくれたし。
コンコンッ!
『陽太、ちょっといいか?』
「父さん?どうぞ!」
父『手紙が来てたぞ…。』
「え…?誰から?」
父から手紙を受け取った俺は、差し出し人を確認した。
「つばさ…?」
チェリー『えっ!つば…。誰?』
翼は俺の双子の兄、俺が小学4年の時に両親が離婚して、父には俺・母には翼を引き取った。そんな双子の兄からの手紙…。
翌日ー。
要『陽太、おはようございます。』
「あぁ…。」
木陰『元気ねぇな!しっかりしろよ!』
「あぁ…。」
翼からの手紙…。
陽太へ
久しぶりだな。元気にしてたか?
俺は元気にしてる。高校でもサッカー部に入部して毎日を過ごしてる。お前はどうやって高校生活を送ってる?
陽太…あのさぁ…
久しぶりに会わないか?
いきなりこんな事言って悪いなぁ…。まぁ、特には用はないんだけど…。
返事待ってる。
翼
特に用はないと言っているけど、何となく翼は何か抱えてる感じがする。でも、久しぶり過ぎて会う勇気がでない。
木陰『おい!陽太!!』
「っ!?あ、わりぃ!どうした?」
木陰『さっきから声かけてたのに、反応しなかったからびっくりしたぜ。』
要『何かあったら言ってくださいね。いくらでも相談乗りますよ!』
「あぁ…。サンキュー。」
俺は一日中翼の事ばかり考えていた。球技大会の練習もサッカーを見てると翼を思い出す。
男子a『なぁなぁ、陽太!昨日本屋に居たよな?』
「は?本屋?いや、行ってないけど?」
男子a『え?まじ?昨日本屋でお前見つけたから声かけてたのに知らない人扱いされたんだよなぁ』
要『陽太は昨日僕と帰ったので行ってないと思いますよ?』
男子a『マジか…。同じ顔ってやっぱりいるんだな(^∇^)』
俺と同じ顔?そっくり?でも、翼がここに来てるはずないし。
「翼…?」
要『え?翼くん?いやでも…』
木陰『つばさ?誰だそれ!』
要『えっと…。陽太の双子のお兄さんです。』
木陰・男子a『は?…ええぇ?!!』
木陰『陽太、お前双子だったの!?』
「でも、いるはずがないんだ」
男子a『え?どうして?』
要『陽太と翼くんは小学4年の時に両親が離婚して、母親とこの街をでたので…。』
「まぁ、気にすんなよ!とりあえず、球技大会に向けて練習しよう。」
俺は翼の事は考えない様に練習をした。
そして球技大会の前日。
クラスの男子が足を捻挫して球技大会に出れず、俺がサッカーの種目に出る羽目になってブルーに浸ってると今度はバスケの方でも怪我が出て、バスケもサッカーも出る事になった。
「あ?れ?ほ?ど?怪我するなって言ったのに?!!俺のパラダイスの日がぁ_| ̄|○|||」
要『仕方ないですよ!そんな現実は甘くないですから…。』
木陰『ドンマイだな!まぁ、これで戦えるな!』
「俺は絶対に走らないからな!!」
俺たちはいつもの様に雑談しながら帰る。要も木陰も俺の家から近い。丁度、神社前を通ると桜の木の下に人がいた。
要『あれ?あの桜の木の近くにいるのって。』
「え?……。翼っ?!」
俺が翼の名前を呼んだ瞬間、こっちを振り返った。向こうも驚き駆け寄ってくる。
翼『陽太っ!!久しぶりだな!!』
「翼…どうしてここに…。」
翼『夏休みだしお前に会いに来た。』
要『お久しぶりです。翼くん。』
翼『えっと…。あー月野要か?!』
要『そうです。』
久しぶりの翼は何も変わらなくて、正直ホッとしている自分がいる…。
木陰『こいつが陽太の双子の兄?』
「木陰は初めてだよな!えっと…。」
翼『俺は二之宮翼(にのみや つばさ)、陽太の双子の兄だ。よろしくな(⌒▽⌒)』
木陰『おう!俺は影山木陰、よろしく!てか、双子でも全然性格違うな!』
翼『そうなの?』
要『陽太はあまり笑いませんし。爽やかさが足りないと言うか。』
「うるせ!」
翼は夏休みでこっちのホテルで今泊まってるらしい。翼は父さんに挨拶するために一緒に家へ行く事になった。
翼・陽太『「じゃあ、またな!」』
要『流石、双子ですね!』
木陰『そうだな(⌒▽⌒)』
家に着き翼は父さんに挨拶をした。父さんは涙を流し、抱きついた。翼は夏休みの間、家に泊まる事になった。
翼『なぁ陽太…。お前は部活やってるか?』
「やってない。そんなにスポーツも得意じゃないしな。」
翼『そっか。』
チェリー『これが陽太の双子のお兄さんかぁー。陽太そっくりだなぁ。』
「…。っで?翼何かあったのか?」
翼『いや、大した事じゃないが…。母さんが…。いや、やっぱ何でもない!陽太の顔が見たくなっただけだ。』
「何だそれ!」
翼『それより、明日球技大会なんだって?』
「あぁ。ダルいしめんどくさい。」
翼『えー。スポーツは楽しいじゃん!』
「じゃあ、翼明日球技大会でていいぞ!って訳にはいかないよなぁ…。」
翼『マジか!やるやる!!』
「えっ!!マジで球技大会出てくれんの?」
翼『もち!スポーツなら任せろ!要もいるし大丈夫だろ。』
やったぁぁぁ!!明日はパラダイスに戻れる?!!双子万歳!!
「今度何か奢るわ(^∇^)b」
そして球技大会の当日になって、俺は家で留守番、翼は俺の代わりに球技大会に行った。
翼side
久しぶりに再会した陽太は、どこか照れているような感じがした。陽太の元気な顔が見れてよかった。
翼『おぉ!ここが陽太の通ってる学校かぁ。』
木陰『よっ!陽太おはよーさん!』
翼『あっ!木陰かぁ?おはよさん!』
木陰『えぇ!?球技大会なのに、あの陽太がテンション高い…。』
要『もしかして、翼くん?』
翼『っ!!何言ってんだよ…。翼は今頃、勉強してるぜ。はぁ…気合い入れればどうにかなると思ったけど、どうにもならんな_| ̄|○』
あ、危ねぇ(-.-;)陽太?普段どんな感じだよ(-.-;)
でも、要も木陰もちゃんと陽太を見てるんだな。恵まれてんなアイツ…。
女子y『陽太くん!今日…頑張ってね…。』
翼『あ、ありがとう(^^)俺、頑張るな!』
クラス女子『陽太くん!私も応援してる?。』
翼『え?マジ?ありがとう。頑張る!!』
陽太は女子からの声援とかも受けられんのか、マジであいつは役得じゃねぇか!!俺なんか男子校だぜ?羨ましい(T ^ T)!!
要『……。やっぱり君、翼くんじゃないですか?』
翼『えっ!!?そんな訳ないだろ。』
要『そうですかねΣ(-?_-??)いつもの陽太と違うんですよね…。』
男子a『月野?木之本?!そろそろ試合!!』
翼『おっ!要、試合だってよ!』
流石に幼稚園児時代からの付き合いは、騙せるか不安だわ…。でも、要は変わったな…幼稚園児のころはもっと孤独で暗かったのに。
試合が始まり、俺たちは圧勝した。要がほぼシュートを決め、30ー2の結果で終わった。
翼『流石?要じゃん!』
要『いえ…。貴方のパスが的確だったので、シュートをしやすかったんです!』
男子f『陽太?!!サッカーの試合始まるぞ!』
翼『おぉ!マジか!!今行く!』
俺は早くサッカーがやりたくて、ダッシュでグランドに向かった。
翼『シュート!!』
次々とシュートが決まり、4ー0で俺たちのクラスがゲームをとった。
男子f『陽太?!!スゲェうまいじゃん!』
翼『そんなことないよ!それよりさっきのシュートなかなかだったな!でも、あと少し打点をこの辺で蹴ると的確にシュートを決められる!』
男子f『おっ!マジか!次の試合でやってみる。陽太がサッカーに詳しいとはな!』
バスケもサッカーも次々と勝利を飾って、バスケは準々決勝で負けてしまった。
要『流石に主将のクラスには勝てませんでしたが、ここまで来れたのは凄いです。』
翼『まぁ、納得はしてなかったけど、主将さん相手に26取れたのはすごいよな!』
要『えぇ。翼くんのお陰です。』
翼『…。はぁ?。やっぱり要にはお見通しかぁ。』
俺は要に説明をした。陽太?悪いなぁ。要は俺に今日、翼くんと試合ができて楽しかったと言われた。その言葉が凄く暖かくて俺もここに居たいと思った。
陽太…。何でお前ばかり暖かい場所にいるんだ…。
俺は両親が離婚して、母親と着いて言ってからずっと孤独…。母親はストレスで俺に当たってくるし、学校では上辺の付き合いのダチしかいない。何で俺だけ冷たい場所にいるんだ…。
でも、1番は俺は両親の離婚で、陽太は絶対俺とついてくると思ってた。でも、陽太は母親についた俺と逆の父親についていった。
陽太と一緒に居られればそれで良かったのに。俺は陽太と一緒に居たかったんだ…。
翼side end
その名も球技大会!!
木陰『よっしゃー!!球技大会!!』
要『木陰は何を選択したんですか?』
木陰『俺はサッカー!!要はもちろんバスケだろ?』
要と木陰は球技大会の話で盛り上がっている。あぁ…何で球技大会なんて存在するのか…理解できない_| ̄|○|||
木陰『それで?陽太はーって魂が抜けてるよ!』
要『陽太は木陰と一緒でサッカーですよ!ライバルですね!』
木陰『え?マジか!!正々堂々頑張ろうぜ!』
「あっ俺は補欠志望だから!」
木陰『そんなことできんの?』
俺のクラスは男子の人数が多いから1人だけ補欠枠ができる。球技大会の日はゲーム三昧。
「にしししっ。お願いだからみんな怪我しないでくれよ?」
木陰『何だ?キモい声出して…。』
要『どうせ補欠だったら、ゲーム三昧できるとか思ってるんですよ。』
「そ、そそそんなことないしぃ?!!」
木陰『動揺し過ぎだろ!!って図星かよっ!流石は幼馴染…。』
みんなが練習してる時間は、ゲーム出来ると思っていたが、知らなうちにバスケの補欠枠も入っていたので練習に借り出され、ゲームをすることができなかった。
「あ?疲れたぁ??_| ̄|○|||」
チェリー『おかえりなさ?い(^∇^)疲れてるみたいだけど、どうしたの?』
「明後日に球技大会があるんだけど、その練習に付き合わされて疲れたんだよ…。」
チェリー『きゅうり…たいさい?』
「球技大会!ボールを使ったスポーツで、強さを競う発表会みたいな感じだな!」
チェリーは球技大会を知らなかったのかぁ…。でも、チェリーはどうして現れたんだろう。
「なぁ、チェリー。聞いてもいいか?」
チェリー『ん?どうしたの?』
「何で俺を選んだんだ?他の人でも良かったんじゃないか?」
チェリー『他の人じゃダメなの!陽太だからお願いしたの。私は陽太に元気を貰ったから。』
「え?いつ?」
チェリー『それは内緒!!』
俺がチェリーに元気を与えた?俺の方が元気を貰ってる気がするんだが…。チェリーの無邪気な笑顔とか要と喧嘩したときも背中を押してくれたし。
コンコンッ!
『陽太、ちょっといいか?』
「父さん?どうぞ!」
父『手紙が来てたぞ…。』
「え…?誰から?」
父から手紙を受け取った俺は、差し出し人を確認した。
「つばさ…?」
チェリー『えっ!つば…。誰?』
翼は俺の双子の兄、俺が小学4年の時に両親が離婚して、父には俺・母には翼を引き取った。そんな双子の兄からの手紙…。
翌日ー。
要『陽太、おはようございます。』
「あぁ…。」
木陰『元気ねぇな!しっかりしろよ!』
「あぁ…。」
翼からの手紙…。
陽太へ
久しぶりだな。元気にしてたか?
俺は元気にしてる。高校でもサッカー部に入部して毎日を過ごしてる。お前はどうやって高校生活を送ってる?
陽太…あのさぁ…
久しぶりに会わないか?
いきなりこんな事言って悪いなぁ…。まぁ、特には用はないんだけど…。
返事待ってる。
翼
特に用はないと言っているけど、何となく翼は何か抱えてる感じがする。でも、久しぶり過ぎて会う勇気がでない。
木陰『おい!陽太!!』
「っ!?あ、わりぃ!どうした?」
木陰『さっきから声かけてたのに、反応しなかったからびっくりしたぜ。』
要『何かあったら言ってくださいね。いくらでも相談乗りますよ!』
「あぁ…。サンキュー。」
俺は一日中翼の事ばかり考えていた。球技大会の練習もサッカーを見てると翼を思い出す。
男子a『なぁなぁ、陽太!昨日本屋に居たよな?』
「は?本屋?いや、行ってないけど?」
男子a『え?まじ?昨日本屋でお前見つけたから声かけてたのに知らない人扱いされたんだよなぁ』
要『陽太は昨日僕と帰ったので行ってないと思いますよ?』
男子a『マジか…。同じ顔ってやっぱりいるんだな(^∇^)』
俺と同じ顔?そっくり?でも、翼がここに来てるはずないし。
「翼…?」
要『え?翼くん?いやでも…』
木陰『つばさ?誰だそれ!』
要『えっと…。陽太の双子のお兄さんです。』
木陰・男子a『は?…ええぇ?!!』
木陰『陽太、お前双子だったの!?』
「でも、いるはずがないんだ」
男子a『え?どうして?』
要『陽太と翼くんは小学4年の時に両親が離婚して、母親とこの街をでたので…。』
「まぁ、気にすんなよ!とりあえず、球技大会に向けて練習しよう。」
俺は翼の事は考えない様に練習をした。
そして球技大会の前日。
クラスの男子が足を捻挫して球技大会に出れず、俺がサッカーの種目に出る羽目になってブルーに浸ってると今度はバスケの方でも怪我が出て、バスケもサッカーも出る事になった。
「あ?れ?ほ?ど?怪我するなって言ったのに?!!俺のパラダイスの日がぁ_| ̄|○|||」
要『仕方ないですよ!そんな現実は甘くないですから…。』
木陰『ドンマイだな!まぁ、これで戦えるな!』
「俺は絶対に走らないからな!!」
俺たちはいつもの様に雑談しながら帰る。要も木陰も俺の家から近い。丁度、神社前を通ると桜の木の下に人がいた。
要『あれ?あの桜の木の近くにいるのって。』
「え?……。翼っ?!」
俺が翼の名前を呼んだ瞬間、こっちを振り返った。向こうも驚き駆け寄ってくる。
翼『陽太っ!!久しぶりだな!!』
「翼…どうしてここに…。」
翼『夏休みだしお前に会いに来た。』
要『お久しぶりです。翼くん。』
翼『えっと…。あー月野要か?!』
要『そうです。』
久しぶりの翼は何も変わらなくて、正直ホッとしている自分がいる…。
木陰『こいつが陽太の双子の兄?』
「木陰は初めてだよな!えっと…。」
翼『俺は二之宮翼(にのみや つばさ)、陽太の双子の兄だ。よろしくな(⌒▽⌒)』
木陰『おう!俺は影山木陰、よろしく!てか、双子でも全然性格違うな!』
翼『そうなの?』
要『陽太はあまり笑いませんし。爽やかさが足りないと言うか。』
「うるせ!」
翼は夏休みでこっちのホテルで今泊まってるらしい。翼は父さんに挨拶するために一緒に家へ行く事になった。
翼・陽太『「じゃあ、またな!」』
要『流石、双子ですね!』
木陰『そうだな(⌒▽⌒)』
家に着き翼は父さんに挨拶をした。父さんは涙を流し、抱きついた。翼は夏休みの間、家に泊まる事になった。
翼『なぁ陽太…。お前は部活やってるか?』
「やってない。そんなにスポーツも得意じゃないしな。」
翼『そっか。』
チェリー『これが陽太の双子のお兄さんかぁー。陽太そっくりだなぁ。』
「…。っで?翼何かあったのか?」
翼『いや、大した事じゃないが…。母さんが…。いや、やっぱ何でもない!陽太の顔が見たくなっただけだ。』
「何だそれ!」
翼『それより、明日球技大会なんだって?』
「あぁ。ダルいしめんどくさい。」
翼『えー。スポーツは楽しいじゃん!』
「じゃあ、翼明日球技大会でていいぞ!って訳にはいかないよなぁ…。」
翼『マジか!やるやる!!』
「えっ!!マジで球技大会出てくれんの?」
翼『もち!スポーツなら任せろ!要もいるし大丈夫だろ。』
やったぁぁぁ!!明日はパラダイスに戻れる?!!双子万歳!!
「今度何か奢るわ(^∇^)b」
そして球技大会の当日になって、俺は家で留守番、翼は俺の代わりに球技大会に行った。
翼side
久しぶりに再会した陽太は、どこか照れているような感じがした。陽太の元気な顔が見れてよかった。
翼『おぉ!ここが陽太の通ってる学校かぁ。』
木陰『よっ!陽太おはよーさん!』
翼『あっ!木陰かぁ?おはよさん!』
木陰『えぇ!?球技大会なのに、あの陽太がテンション高い…。』
要『もしかして、翼くん?』
翼『っ!!何言ってんだよ…。翼は今頃、勉強してるぜ。はぁ…気合い入れればどうにかなると思ったけど、どうにもならんな_| ̄|○』
あ、危ねぇ(-.-;)陽太?普段どんな感じだよ(-.-;)
でも、要も木陰もちゃんと陽太を見てるんだな。恵まれてんなアイツ…。
女子y『陽太くん!今日…頑張ってね…。』
翼『あ、ありがとう(^^)俺、頑張るな!』
クラス女子『陽太くん!私も応援してる?。』
翼『え?マジ?ありがとう。頑張る!!』
陽太は女子からの声援とかも受けられんのか、マジであいつは役得じゃねぇか!!俺なんか男子校だぜ?羨ましい(T ^ T)!!
要『……。やっぱり君、翼くんじゃないですか?』
翼『えっ!!?そんな訳ないだろ。』
要『そうですかねΣ(-?_-??)いつもの陽太と違うんですよね…。』
男子a『月野?木之本?!そろそろ試合!!』
翼『おっ!要、試合だってよ!』
流石に幼稚園児時代からの付き合いは、騙せるか不安だわ…。でも、要は変わったな…幼稚園児のころはもっと孤独で暗かったのに。
試合が始まり、俺たちは圧勝した。要がほぼシュートを決め、30ー2の結果で終わった。
翼『流石?要じゃん!』
要『いえ…。貴方のパスが的確だったので、シュートをしやすかったんです!』
男子f『陽太?!!サッカーの試合始まるぞ!』
翼『おぉ!マジか!!今行く!』
俺は早くサッカーがやりたくて、ダッシュでグランドに向かった。
翼『シュート!!』
次々とシュートが決まり、4ー0で俺たちのクラスがゲームをとった。
男子f『陽太?!!スゲェうまいじゃん!』
翼『そんなことないよ!それよりさっきのシュートなかなかだったな!でも、あと少し打点をこの辺で蹴ると的確にシュートを決められる!』
男子f『おっ!マジか!次の試合でやってみる。陽太がサッカーに詳しいとはな!』
バスケもサッカーも次々と勝利を飾って、バスケは準々決勝で負けてしまった。
要『流石に主将のクラスには勝てませんでしたが、ここまで来れたのは凄いです。』
翼『まぁ、納得はしてなかったけど、主将さん相手に26取れたのはすごいよな!』
要『えぇ。翼くんのお陰です。』
翼『…。はぁ?。やっぱり要にはお見通しかぁ。』
俺は要に説明をした。陽太?悪いなぁ。要は俺に今日、翼くんと試合ができて楽しかったと言われた。その言葉が凄く暖かくて俺もここに居たいと思った。
陽太…。何でお前ばかり暖かい場所にいるんだ…。
俺は両親が離婚して、母親と着いて言ってからずっと孤独…。母親はストレスで俺に当たってくるし、学校では上辺の付き合いのダチしかいない。何で俺だけ冷たい場所にいるんだ…。
でも、1番は俺は両親の離婚で、陽太は絶対俺とついてくると思ってた。でも、陽太は母親についた俺と逆の父親についていった。
陽太と一緒に居られればそれで良かったのに。俺は陽太と一緒に居たかったんだ…。
翼side end