お菓子でおかしな関係!?~4人の同居生活~

人の気持ちも分からないでさ
ムスッとしていると

輝君が
「麻衣ちゃん…悠斗を許してあげてね。
本心じゃないはずだから」
そう言い慌てて悠斗を追いかける。

許すも何も…悠斗が
あれじゃあ…どうしょうも無いじゃん。

そんな複雑な気持ちの私に雪乃が
「あのね…この前、輝君に聞いたんだけど
輝君って昔イジメられっ子だったんだって!!
よく女装とかで、からかわれてイジメられてたら悠斗君がいつも庇ってくれてたって。一緒に居てくれたんだよ」
そう言って教えてくれた。

輝君にそんな過去があったんだ!?
意外……いつも明るいからイジメられて経験があるなんて
思わなかった。

「輝君が『悠斗は、不器用だけど気にかけてくれたり
本当は…凄くいい奴なんだ!』って言ってたよ!」
そう言う雪乃。

確かに
私のコンクールの時は、助けてくれたし…
雪乃達の時も気にして無いようで
色々気にかけてくれた。

お父さんの事も本当は…色々気にかけてるのかな?
だとしたらお互いの誤解を解いてほしい。

そんな私の気持ちを知らず
輝君は、悠斗に追いついていた。

「悠斗~そう怒るなって!?
麻衣ちゃんだってお前のことを心配してくれたんだぞ」

「…あいつは、お節介なんだよ!
無責任に何でも突っ走るし…」

「でもさ…それが
麻衣ちゃんのいい所だよ?真っ直ぐで
何でも一生懸命で
何度も俺を救ってくれた」

< 109 / 199 >

この作品をシェア

pagetop