お菓子でおかしな関係!?~4人の同居生活~
「どうして?」
「だって…皆がこうやって心配してくれたり
迎えに来てくれるのが…嬉しくて言え無かったの。
最近なかなか忙しくて会えなかったから寂しくて…」
「たがら、ごめんなさい」
泣きながら謝ってくる雪乃。
「………雪乃…」
雪乃だけが悪い訳じゃない。
私達だってなかなか時間を作れない
雪乃の気持ちを気づいて
あげられなかった。
寂しがり屋なのは、知っているくせに。
「もういいよ。さぁ、仕事が終わったら帰ろう!」
そう優しく言うと私は、手を差し伸べた。
「うん、帰ろう。俺達の家に」
笑顔で言う輝君。
「ったく、人騒がせな。さっさと帰るぞ!」
ぶっきらぼうな言い方だが、これも悠斗の優しさだろう。
「ありがとう…皆」
やっと笑顔になる雪乃。
そして我が家に帰るのだった。