お菓子でおかしな関係!?~4人の同居生活~
「そう言えば、
今日は、雪乃ちゃんが帰り遅くなるから
先に食べててだってさ」
輝君が思い出したように言う。
「そっか~
じゃあ、早くご飯にしようよ~お腹空いた」
「あぁ…って、焦らすなら手伝えよ!」
悠斗が鋭くツッコんできた。
「えぇ~今日は、悠斗が当番じゃん!嫌だ~」
「…お前なぁ~」
呆れたように溜め息を吐かれる悠斗。
「へへん♪
さて、カバンでも置きに行こっと…」
私は、笑いながらリビングを出て行く。
バタンッとドアを閉めると
ハァッ……と溜め息を吐いた。
このやり取りももう少しか……
せっかくこの生活にも慣れたのに
無くなってしまう。
胸が痛んで仕方がなかった。
しかし時間は、待ってくれない。
お別れの5月に近付いて行く。
「ねぇ~雪乃~」
通勤途中で私は、雪乃に声をかける。
「うん?なぁに~?」