お菓子でおかしな関係!?~4人の同居生活~
幸信おじさんは、こう見えてもフランスなどで
いくつかの賞を貰った事がある腕利きの元パッティシェだ。
「なるほど…分かった!
ありがとう…幸信おじさん。
後さー何か…もう少し工夫したいんだけどなかなかアイデアが浮かばないんだよねぇ~」
悩みを打ち明ける。
「そうだなぁ…もう少しインパクトがあるといいかもな」
「うーん。だよねぇ~こうあっと言わせるような
インパクトが欲しいんだけど…」
やっぱり幸信おじさんも同じ考えか……
「あ、だったらフルーツやプリンをドカッと乗せたりしたら、どうだ?インパクトあるぞ。後は……」
そう言いながら色々とアドバイスをしてくれる。
「なるほど。あ、だったらこうした方がいいかも!!
ありがとう…おじさん。お陰で色々とアイデアが浮かんだわ」
お礼を言うと慌ててお店から出て行く。
それを見ながら幸信おじさんは、
「アハハッ…何か思いついたようだな」
苦笑いをする。
「…アイツこないだからケーキの事ばかり夢中で作るけど
何でですか?」と聞く悠斗。
「えっ?あーそれは、俺の影響だ。
よくこのお店でケーキを作っている所を小さい頃から見てたんだよなぁ~」
「へぇ……」
「でな、俺に対して『おじさんみたいな世界一のパッティシェになる』とか『おじさんの喫茶店を継ぎたい』とか言ってくれたんだよな。今でもそれを叶えようと頑張ってくれてて可愛いよねぇ~」