ロールキャベツは好きですか?
松谷課長を家に上げるときくらいは、部屋の片付けしたのかな……。
なんて、どうでもいいことを考えながら、俺は体温計を持って主任のそばにいく。
「主任……すみません」
下心はありません。誓ってありませんから……!とブツブツ言いながらそのシャツのボタンを2つほど外し、脇に体温計を挟んだ。
『38.5℃』
……思ったより高い。
腕時計を見ると、11時になろうとしていた。
俺の理性を総動員して、主任のシャツのボタンを止め直した。
月明かりに浮かぶ主任の鎖骨は、もう幻想的すぎて、色々やばい。