愛しのモンティー
変身
モンティーの脅しにビクついて朝一でやって来たいつものヘアサロン……
とは言っても4ヶ月ぶりです。
「カットをお願いします」
「毛先カット3cmくらいですか?」
指名した訳ではないのに何故かいつも同じ人が担当してくれる。
ナチュラルな感じなのにいつもお洒落に整えられたヘアスタイルの男性美容師の星野さん
職業柄当然の事なのかも知れないけど、いつも感心してしまう。
「いえ。バッサリ、ベリーショートにしてください」
「な、なにかありました?」
もう何年も毛先を整えて欲しいとしかお願いしてなくて、だから凄く驚かれているのが分かる。
「いえ。特になにも……」
このヘアサロンに通って随分経つのに星野さんと会話らしい会話もしたことが無かった事に今更ながら気が付いた。
それでも髪を切りに来た経緯は是非とも省略させて頂きたい。
「それじゃーホントにバッサリ行きますよ」
髪ブラも出来そうな胸を覆う長さまで伸びた髪の毛を一旦顎のラインまでパツンと切られた。