ちっぽけな光～三角関係～

如月さん達は、何故私を学校に越させないようにするのだろう。全く分からない。

「如月様～！今日もお美しいです～！」
「如月様！放課後空いていらっしゃいますか？」キャーキャー
何故そんな人気のある人間が私なんかに…
そんな事を考えていると、

「あっ！零亜ちゃん！はぁはぁ…」息を切らせて近づいて来たこの男子は
"小暮 紗稀"幼馴染みだ。

「どうしたんですか？そんなに急いで。」
「だって零亜ちゃん行っちゃうんだもん！」紗稀は飼い主に置いていかれた犬のようだった。
「それは、紗稀が寝坊をしたからであって置いていった訳ではありません。」
実際、一緒に登校していたのは一年の時…
だけ。
「えぇーひどいな…少しくらい待ってくれても…」ドスッ
「あっ、ごめーん気がつかなかったー(棒)」
「邪魔なんだよねっ、こんなどこでいちゃつかないで！」
別にいちゃついている訳ではない。
気がつけば女子達が痛い奴を見るような目で私達を見ていた。