【完】あなたからのアイラブユー

普段の彼

「隼斗（はやと）おはよう！」



「…はよ」





挨拶をすると小さく返してくれる彼――星那隼斗（ほしなはやと）は


私、桃色桃果（ももいももか）の彼氏でかれこれ1年になる。



黒髪で高身長、端正な顔立ちの隼斗は2年前の入学当初から“黒髪王子様”で女の子たちから人気があった。



もちろん私もその中の1人でずっと片想いをしていた。





「桃果よくあんなのと付き合ってられるね～」





褒めてるのか貶してるのかよく分からないことを言ってるのは親友の叶香花（かのうこうか）。


実は私と隼斗が付き合うきっかけをくれたのは彼女、香花だった。





『他の人に取られてもいいの？』





…とこう言われてつい告白をしてしまった。


フラれるのなんて目に見えていたけど告白すらできずに失恋なんて嫌だった。


でも返ってきた返事は意外なもので