【完】あなたからのアイラブユー
その他にも言いたい放題泣きたい放題だった私。
きっと呆れられた…そう思った時に
『…ふっ……』
微かに笑い声が聞こえた。
私と星那君がいるのは星那君の部屋で、私たち以外誰もいない。
私は笑ってないから笑ったのは…星那君?
なんで今笑うの?
少し疑問になって顔をあげると
『…っ!?』
そこには笑顔の星那君がいた。
笑ったところなんて1度も見たことがなかったし見ることもないと思ってた笑顔。
『…桃果…』
『……はい…』
初めて呼ばれる自分の名前…嬉しくて、でもこそばゆくて…
真っ赤になる顔を少し俯かせて何故か敬語で返事をする。