悲しみに、こんにちは3
「仕方ないって、なんなんですか?!
悪いのはいじめる側でしょ!?
なんで、そこで弱気になるんですか!!」
「弱気になってるわけじゃないよ」
「じゃあ……」
「あのね、入家君。学校だって社会でしょ。
わたしみたいな嫌われ者が学園の人気者奪っちゃったら、そりゃあ、怒るでしょ?入家君を心配するでしょ?
その怒りの矛先が私に向くことも当然ちゃ、当然でしょ?
そりゃあ、表立って出ずに影で姑息な真似をするのは間違ってるよ
不満があるなら、私に直に文句言えばいいことだもの
でも、それをみんなができるわけじゃない
心の弱い人は裏で攻撃するしかない……」
「だから、仕方ないってことなんですか?
そんなの、間違ってます!!
こんなんじゃ、先輩みたいな馬鹿正直が損するだけじゃないですか!!」