セカンドパートナー
先の展開が読めなくて、変な気持ちがした。
よそよそしい空気。
もしまた並河君と会えるような機会があったら、お互いに再会の喜びを全開にして声高らかに会話を始めるものだとばかり思ってた。
だけど、それは私だけの勝手な想像で、並河君は違う。この想いに気付かれたらいけないと、瞬時に思った。
「変なの。並河君から『体験入学?』って訊(き)いてきたのに、私がここにいることを不思議がるなんて」
気まずい空気を消すべく、なるべく穏やかに言った。それでも並河君の瞳から戸惑いのようなものは消えず、不安になった。
こっちだって並河君がここにいる理由が気になっているけど、今はそれすら訊いたらいけない気がした。
メールではあんなに親しくしてくれていたのに、なんで? 私、何かした?
じわじわと胸をはい上がる悲しみに顔をうつむかせていると、並河君はためらうように言った。
「…小学生の頃に書道習わされて嫌々通ってたって、高校の時、話してたから」
「……!」
そんな昔の話を覚えていてくれたーー?
沈みそうだった気持ちが、一気に浮上する。