未来から下剋上しまーす!


『ふぅ…やっと痛い視線が消えたな』


蒼竜がのんびりと寝っ転がると遠くからドドドドッという音が聞こえる。


「なんか、変な音しない?」


『?
さぁ?


気にしなくていいんじゃね?』


すると、1人の女子生徒がこちらを見て、目を輝かせる。


「いたわ!蒼竜様っ!」

「発見!!!」

「きゃー♡♡♡本当だわ!!」

「突撃よーぉ!!!」


その言葉に蒼竜ファンクラブの女子達が蒼竜に向かって走ってくる。


その勢いに押されて、沙耶がよろける。


「ちょっと、そこの女邪魔!」

「どいて!蒼竜様に触れられないじゃない!」

「邪魔!いつも蒼竜様の隣いるんだからたまには気を利かせてどきなさいよ!」


数人の女子が沙耶を突き飛ばす。

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