未来から下剋上しまーす!


「ナラ、モウ、オワリニサセテモラウゾ」


その言葉の後、ツヴィークが上段回し蹴りを食らわす。


蒼龍はバックステップで距離をとり攻撃をかわすが、ツヴィークはすぐに間合いを詰めてくる。


『っ!早い…っ!』


下から掌底打ちであごを打つ。


ガツンッ


『よしっ!』


綺麗に拳があごに刺さる。


そのまま、ツヴィークが倒れる








…かと思いきや、ツヴィークの視線が動き、蒼龍を捉える。


「コノテイドデハ、キゼツシナイ」


『嘘っ!』


その瞬間、ツヴィークが蒼龍の腕を掴み壁に投げつける。


『こんな…敵いたのかよ…!』


空中で態勢を整え直し、地面に着地しようとするが一瞬、めまいがしてよろける。


そして、すぐに立ち直る。


『くっそ、なんで風邪なんか…!』


垂れてくる汗を拭うと、ツヴィークの拳が蒼龍に向かってとんでくる。

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