未来から下剋上しまーす!
『春希…くん、本当に君が分からないよ…。
なんで…ここにいるの?
…なんで、手を握ってるの?』
溢れ出てくる涙をグッとこらえる。
すると、バサッと視界が暗くなる。
アーホーォー!アーホーォー!
『うっるさい!バカガラス!!』
カラスのバカにしたような鳴き声に一気に涙が引っ込む。
すると、モゾッと動いたかと思うと春希が目を覚ます。
「俺が…カラス…?
ん…?
莉…茉?
莉茉っ!!!!
目が覚めたか!!
よかった…」
嬉しそうに笑う春希。
『…なに?
なんなの?
そうやって、期待させてさ…?
裏切っての繰り返し…
ほっておいてよ!
莉茉はか弱い女の子じゃないのっ!
なれないのっ!
どんなに頑張ったって…』
パチンッ