未来から下剋上しまーす!
莉茉は1人しかいないんだよ。
莉茉はたった1人の女の子だ。
暴走族の総長でも、莉茉は3年7組の1人の大切なクラスメイトだろ。
自分の存在を大切にしろよ…!
頼むから…。
莉茉の存在を失うことでどれだけの人が悲しむと思ってんだよ…!
もう…
俺の前から消えないで…。
好きだよ。
」
抱き締められた腕は少しだけ震えていた。
『や、やだ…!!
離して…!
離してよっ
そうやって…いたぶって…』
顔を伏せながら体をよじり、春希から離れようとする。