未来から下剋上しまーす!


疑わしそうな顔で見てくる莉茉をギュッと抱き締める。


「わかんなくていいよ。

だって、莉茉はこれから知ればいいんだから」


『何を?』


「本当の大人の恋愛を」


ボンッと顔を赤くする莉茉。


『なっ…!ななな!!!


お、お、大人!?』


莉茉が口をパクパクさせていると、春希はまたいたずらっ子のような顔をしだす。


「あ、でもそーいや、俺まだちゃんと莉茉に好きって言ってもらってないなー。


ねぇ、莉茉、言ってよ?」


『うぇ!?!
い、今!?』


「あ、それとも莉茉は俺のこと嫌い?


莉茉が俺のこと好きっていうのは、俺の妄想?勘違い?気のせい?」


春希の意地悪に口をつぐむ莉茉。


『……っ』

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