パートタイマー勇者、若奥様がゆく
月曜日、一週間の始まりの日。
この日は残業もなく、同僚から飲みに誘われることもなく、俺は愛しい妻の待つスイートホームを一目散に目指した。
「ただいまー」
閑静な住宅街の一角にある庭付き一戸建てのドアを開けると、パタパタと軽いスリッパの音が聞こえてきた。
「お帰りなさい、貴臣さん」
かわいらしい声で駆けてくるのは妻の椿姫。艶のある真っ黒な長い髪を揺らし、愛らしい円らな瞳を細め、控えめな笑みを浮かべて俺を出迎えてくれた。
灯りのついた家で椿姫の顔を見ると仕事の疲れも一気に吹き飛び、家に帰ってきたという安堵感に包まれる。結婚して1番良かったのは、この安堵感かもしれない。
「ご飯、出来ていますけど、もう食べてしまいますか? それともお風呂を先にしますか?」
それとも? と。
俺の頭の中で椿姫の声が勝手に再生される。
『それとも、わ、た、し?』
もちろん、答えは。
「お前を先に食べちゃおうかなぁああ~!」
カバンを放り出して、ワンピースから伸びている妻の足に飛びつく。生足の柔らかですべすべの感触を楽しみながら太腿をするりと撫で上げると。
「ごっふうっ!」
俺の顎が椿姫の膝蹴りに砕かれた。
一瞬お花畑がチラついたけれども、お花畑に飛んでいく間際に見えたピンクのパンツが現世に引き止めてくれた。
痛い。
死ぬほど痛かった(お花畑見えたし)。
でもこういうところに妻の愛を感じるのだ(ピンクのパンツ含む)。
この日は残業もなく、同僚から飲みに誘われることもなく、俺は愛しい妻の待つスイートホームを一目散に目指した。
「ただいまー」
閑静な住宅街の一角にある庭付き一戸建てのドアを開けると、パタパタと軽いスリッパの音が聞こえてきた。
「お帰りなさい、貴臣さん」
かわいらしい声で駆けてくるのは妻の椿姫。艶のある真っ黒な長い髪を揺らし、愛らしい円らな瞳を細め、控えめな笑みを浮かべて俺を出迎えてくれた。
灯りのついた家で椿姫の顔を見ると仕事の疲れも一気に吹き飛び、家に帰ってきたという安堵感に包まれる。結婚して1番良かったのは、この安堵感かもしれない。
「ご飯、出来ていますけど、もう食べてしまいますか? それともお風呂を先にしますか?」
それとも? と。
俺の頭の中で椿姫の声が勝手に再生される。
『それとも、わ、た、し?』
もちろん、答えは。
「お前を先に食べちゃおうかなぁああ~!」
カバンを放り出して、ワンピースから伸びている妻の足に飛びつく。生足の柔らかですべすべの感触を楽しみながら太腿をするりと撫で上げると。
「ごっふうっ!」
俺の顎が椿姫の膝蹴りに砕かれた。
一瞬お花畑がチラついたけれども、お花畑に飛んでいく間際に見えたピンクのパンツが現世に引き止めてくれた。
痛い。
死ぬほど痛かった(お花畑見えたし)。
でもこういうところに妻の愛を感じるのだ(ピンクのパンツ含む)。