桃色先生。
「…またかょ…。」

毎度の事だけど…。

うんざりだょね。

軽くため息をついて、リビングに向かった。

リビングにつくなり、言い合っている父と母が案の定喧嘩していた。

「またあの女のとこにいたんでしょ!?」

「だからなんだって言うんだ!?」

「もうアナタとは離婚よ!」

…一体何回目の"離婚"だよ…。

母は喧嘩の度、父に離婚よ!って言うけど。

あたしが生まれて18年間は離婚していない。

ただの口だけだった。

今にも泣き出しそうな母をよそに、父は仕事に出た。

あたしはため息をつきながら、脱衣所に向かった。

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