桃色先生。
「ふぅー…」

軽いため息を吐いて高崎は言った。

「喋らないとこのまま生徒指導部長に引き渡すよ?」

「はぁ!?」

あたしは慌てて高崎の顔を見た。

だってそんなのずるいから!

ふっと高崎のタバコが見えた。

フィルター近くにみどりの文字で

"Seven Star"

「あ。」

「は?何。」

冷たく言い放つ高崎。

平然とタバコを吸う高崎。

なんだかだんだんムカついてきた。
< 36 / 106 >

この作品をシェア

pagetop