桃色先生。
「高崎って国語の棗先生?」

「下の名前はわかんないけど。」

ってか知りたくないかな。

思い出しただけでイライラしてくる。

「いずみは先生と話せただけでも良いと思うよ?」

さえかは人差し指を立てて言った。

「どこがいいのさ。」

フンッて鼻で笑ってみせた。

「高崎棗はめっちゃクールな先生なんだょ。クールっていうか冷めてる感じ。」
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