桃色先生。
「さえか。どーかした?」

あたしはさえかの後ろにいる女の子と目が合った。

さえかが誰かと行動するのは珍しいなって思った。

「あのね。」

そう言いながらさえかは後ろにいた子を前に出した。

「あのね。可奈子ちゃんがいずみとお話したいんだって。」

ポンッとさえかが可奈子の肩に手を置いて言った。
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