桃色先生。
「あんな奴に憧れるのがよくわかんないけどね。」

外を見ながら呟いた。

「可奈子ちゃんすごく真剣なんだから」

さえかはほっぺをプクゥ〜と膨らまし、自分の席へ戻った。

…最初から叶わない恋して何がいいんだろ。

あたしにはわからなかった。
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