桃色先生。
「…そーだょ。地獄の指導室だょー」

あ゛ーっと言いながら机の上で伸びをした。

「生きて還って来てねッ!」

…まだ死なないから。

「で!何時からなの?」

なにやらウキウキしてるさえか。

「4時からって言われた」

パチッとケータイを開く。

時刻は4時10分前だった。

「そろそろ行くかな。」

よいしょっと椅子から立ち上がり、さえかがいるドアに向かった。

「頑張ってね。」

「はいょ。行ってくる。」
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